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UIEngine(2007/06/07)

 最近UIEngineについて考えたことを書いてみる。しばらくエントリーが無かったので気合を入れて書いてみよう。いきなり話がそれるが、久し振りにTypepadにログインしたら投稿機能にいくつかUIの改善を見つけうれしい気持だ。そう、何か変わっているとうれしいものか。

 これまで私はUIEngineをユーザーのステートをデバイスを超えて永続化するための技術にこそ適用すべきであるとばかり考えていた。例えば私がPCと携帯電話を持っていたら、PC上の作業を携帯電話上で引き続き行うイメージだ。将棋のネットワーク対戦なら、PC上で開始し、外出しつつ続きを携帯電話で行う。(木村先生、A級おめでとうございます。)

 さて、「これまで」と書いた以上、最近は違う。全くパソコンに触れず、ネットは携帯電話主体という層と付き合う機会が多い。中にはPCを使うツワモノもいるが、携帯でネットすらしないひともいる。すごい格差だ。これは神が私に与えた実験場だ!と私は勝手に思っている。つまり、UIEngineのデバイス間の壁を乗り越える特性を試す良い機会に見えて仕方が無い。ちなみにその層は「主婦」だ。

 この層に対し、私が最初に取り組んでいることは、プロトタイプを作ることだ。テーマはデジカメ写真である。これまでならまずUIEngineでスライドショーを実装したり、そのためのProxyをこさえたりしたが、そのアプローチは無し。観察とヒアリングによると彼女たちは無駄にネットの世界に浸っていない。ITエンジニアに比べればネットとの接触時間が少なく(掃除、選択、買い物、料理等することはたくさんある。)、無駄なことには使わない傾向がある。携帯もパケホーダイじゃないしな。

 デジカメと写真についてざっくばらんに話をしていたところ、面白い声が聞けたので書いておく(全て仮名)

・3人の子供の母親である鈴木さんは、デジカメで写真を撮るがデジカメの写真を前ほど印刷しなくなった。これは印刷したL版のサイズの写真はかさばり、アルバムにしまうことも時間がかかり、仮にしまったとしてもアルバムを見返す機会が少ないことを知っているからだ。

・2人の子供の母親である小俣さんは、デジカメで写真を撮るが、デジカメ内に保存されているデータを頻繁にPCに移さない。そのため、撮りたい時にデータが一杯ですと表示されることに苛立っている。残したい写真を、撮れないことがあるのだ。

・2人の子供の母親である川村さんは、パソコンは使えないが、デジカメで写真を撮っている。印刷はだんなさんの役割だ。ときどき仕事に疲れただんなさんが面倒くさがるので、、、まぁ、けんかすることもあるようだ。

・1人の子供の母親である村上さんは、あまり良く撮れなかった写真はデジカメ上で積極的に消している。デジカメに大量に写真を保存できるにも関わらずである。良い写真を残したい思いが強く、気に入らない写真は嫌なのだそうな。

いずれも事実だ。撮る写真と言えば子供や家族の写真がメインで、「せっかくだから印刷して楽しみたい。残したい。」、「もし、友達が写っていたら焼き増ししてあげたい。」と思っている。「でも、、、」なのである。

 こんな声を聞き、『道具はあるが最高の「User Experience」にはほど遠い状態だな』と妙に実感している。午後の公園でこんな話をしていて、新たな発見があり楽しくて仕方が無い。

 そんな公園デビューの話はやめてプロトタイプの話に戻そう。私はいま、何かリアルなプロトタイプをつくり、触ってもらおうとしている。この前は子供たちの写真をプリクラのようなシールの台紙に印刷し、スクラップブックに貼り、簡単な卒業アルバムのようなものを作ってみた。これはなかなかの評判だった。いくつかの欠点は見つかったが「これならかさばらないし、、、」という声も聞こえてきた。そんな感じである。

 最終的にはUIEngine上で動く写真を楽しむためのサービスにまとめていく。それとは別に我家には子供が産まれてから撮り続けた約15,000枚の写真データがある。これをどうするのか?も一つのテーマである。

 先に書いたが、ユーザー毎に使用できるデバイスに差が有り、また、使用レベルに差があっても、そこに埋め込むサービスを走らせるエンジンとしてUIEngineは良い技術だと思う。複雑なことが出来ないところが良い。まだまだプロトタイプ製作は続けるが、生の声がすぐ聞けるのは楽しいものだ。

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