組み込み技術展についてUIEngine関連でいくつかのエントリーがあった。その中でも私のエントリーは特に簡単なものだったので、負けずと補足エントリーである。展示されていた内容を中心に解説。感想をまとめるなら「UIEジャパンがんばれ!」である。
UIEngineの展示はIT-Accessという会社のブースの一部を利用して行われていた。IT-AccessはUIEngineのポーティングを行えるある意味濃い企業である。簡単に言えばUIEngineのソースを閲覧でき、内部まで知り得る企業である。(ここに就職しようかしら?)
UIEジャパンの展示はいくつかあり、そのうちの一つは前回のエントリーでも紹介したが、デジカメで撮った写真をFlickrにアップロードできるというデモである。本ブログでもFlickrのフロントUIをUIEngineで実現しようとしたものの、認証部分でつまづき諦めたことがあり、デモを見たときは「ほほぉ」と。
その他は、SDKによる開発中のソースコードの展示、いくつかのUIを実現したデモだった。RSSリーダーやスライドショーといったもの。展示で使用されていたSDKは1.5で、エディタには秀丸を使用していた。SDKが2.0以上を使っていないことは残念だがそれは今後のお楽しみということで。

隣の松下のブースでは、SEAD Engineの展示。UniPhier、SEAD Engineといった名前が氾濫して言葉の定義が良く分からないが、とりあえずSEAD Engineの中身はUIEngineということは事実。携帯電話でぐりぐりと3Dが見られるのは確かに感動した。番組表の実装はUJMLを想像しながら、ちゃんと作りこんであるところに感心。
また、他のブースを回ってみたが開発環境はやはりEclipse統合をうたっているものはかなりの数あった。いまや開発環境はEclipseを標準に考えて良いのだろう。UIEのSDKも2.0からEclipseベースとなり、これがきっかけで私もEmeditor+Pluginベースの開発環境から離れつつある。
さてさて、これからのことに思いを馳せると、将来的にはUIEジャパンがブースを持ち、提携会社がブース内でソリューション提供する姿を想像するのだ。UIEngineはプラットフォームテクノロジーであり、いくつかの提携先が出てきて面白いサービスを提供していく形にすべきだろう。
それと、そろそろ中島さんの名前を出さなくても良いぐらいのサービスを打ち出して欲しいものだ。UIEジャパンが実質稼動を始めてからもう半年以上経つ。その間QuestIQ、BeStiqというサービスを出したが、どうだろうか?(BeStiqは、私なら法人向けナレッジマネジメントパッケージとして売りたいが)最高のスタートをきったとは言いがたいかもしれない。
また、いまのところMixiのコミュニティも残念ながら盛り上がっているとは言いがたい。個人向けの技術展開にはまだまだ余地があるだろうし、やるべきことはたくさんある。法人向けのサービスでもEngine技術の提供に限らず、ソリューション提供の余地も充分ある。売り方である。QuestIQ、Bestiqがこれからどんな進化を遂げるのか、また、まだ見ぬ新サービスとして何が出てくるのか楽しみである。
先の展示会のブース、そこにあったのはUIEジャパンであり米国のUIEvolution社では無い。日本での展開はUIEジャパンしかできない。まだまだこれからである。がんばれUIEジャパン!