UJML普及に立ちはだかる2つの壁:「頭の良さ」そして「完璧主義」 その2(2006/03/06)
前回は「壁その1.頭のよさ」を書いたが、今日はその2を書く。
壁その2は「完璧主義」だ。
◆壁その2.完璧主義
この完璧主義は開発者側が自分の考える「完璧」にこだわるがゆえに、リリースが遅れ、本来リリースすべきだった時期を逃してしまう、ということだ。
特に、UIEngineという名前を冠しているがゆえに、開発者はその「User Interface」にこだわっているのではないか?と想像できる。例えばSDKを開発するときも、SDK実装上のUser Interface を必要以上にこだわる、といったことだ。
現在のSDK(Ver1.5)のインタフェースは不親切だ。どちらかと言えば。今後リリースされるUJML2.0のSDKは見てみないとわからない。私が予想するに、比較的凝ったインタフェースでSDKが提供されるのではないか?ということだ。もし、そのような傾向が見られたら、その後は壁にぶちあたるに違いないと勝手に予想する。彼らは、「自分たちはUIに最適なものを提供するためにUIEngineを作っている、その自分たちが提供するSDKのインタフェースがしょぼかったらどうする?」という思考にならざるをえない。
これが、リリースを遅らせ、最良の時期を逃すのではないか?という私の予想である。
UJMLにはただならぬ可能性を感じている。しかし、競合技術はゼロではない。そして技術者の数も限りある。いつ技術者のハートを捕らえるものを絶妙のタイミングで提供するかが、UJML普及の分岐点となるだろう。
ちなみにAJAXという技術(概念?といった方が正しいか)は、UIEngineを使えば、例えば携帯電話等の小型デバイス上で実装可能だ。そのことに多くのアルファギーグ層に気づかせるタイミングを間違ってはならないだろう。
今後のUIEJapanの戦略的マーケティングがどうなるか、みものだ。
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